05年2月に開業予定の中部国際空港(愛知県常滑市)に、日本最大の免税店がお目見えする。構内に小さな免税店が分散する従来型をやめ、ロンドンのヒースロー空港をモデルに、出発ロビーに置く大型店に集約。さまざまな商品を一堂に、ワンストップで買い物が楽しめる「名所」にする。しかも、空港を運営する中部国際空港会社が直営し、物販の稼ぎで空港全体の収支改善に役立てる作戦だ。
免税店は旅客ターミナルビル3階の出国審査場を出てすぐの出発ロビーに面した大小2つのスペースからなる。広さは計1400平方メートルでスーパーマーケット並みだ。出国手続きが済んで「やれやれ」「いよいよ」という気分の客を店が待ち構える配置で、外部の業者に任せず、すべて直営とする。
一点豪華主義をとるのは、「店が散在すると、どの店にも同じ酒やたばこが並び、魅力がなくなる。ひとつにまとめれば品ぞろえもずっと豊富になる」(平野幸久社長)と考えたからだ。
参考にしたのは、ショッピングモール並みの巨大免税店など、小売り部門が空港会社の収入の4割を稼ぐヒースロー空港。世界各地で空港免税店が次々とショッピングモール化している流れを受け継ぐ。
中部空港は総事業費7680億円を、約15%にあたる約1200億円削減し、借入金の金利負担などを抑えようとしている。収入面でも直営免税店のほか、展望大浴場や有名レストランで旅客ターミナルビルの収益を高めようと知恵を絞っている。
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