仏エールフランス航空のスピネッタ会長は17日、労組に対し、KLMオランダ航空と共通の持ち株会社を設立して経営統合する方針で交渉を進めていることを明らかにした。両者の間では基本的に合意している模様だが、イタリアのアリタリア航空がこの動きに参入したいとの意向を示したため、最終決定はその検討後に先送りされた。
仏経済紙レゼコなどによると、両社を傘下におく持ち株会社のトップにはスピネッタ会長が就任する計画だという。統合が実現すれば、欧州最大の航空グループになる。
アリタリアはエールフランスと株式を2%ずつ持ちあっており、以前からエールフランスとの提携強化を望んでいた。KLMとエールフランスの統合で後れをとることを懸念しているようだ。17日には、スピネッタ会長と仏首相府高官、アリタリア側の代表が昼食をともにし、両者の提携について協議した。
ただ、伊政府が大株主となっているアリタリアの参加までには、民営化の推進など時間のかかる問題もある。
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