京都・嵐山で地元旅館などが出資して設立、今春から温泉の試掘をしていた「嵐山温泉開発」などは25日、深さ1200メートルの地中から35・2度の温泉がゆう出したと発表した。
同社などによると、湯はほぼ無色で、京都府が検査した結果、泉質は弱アルカリ性の単純温泉。神経痛や筋肉痛などの効能が期待できるという。
ゆう出量も1日約116トンと十分で、来年2-3月にも嵐山地区の旅館やホテルに湯の供給を始めるといい、花見のころには「嵐山温泉」が誕生しそうだ。
わき出したのは、京都市西京区嵐山上河原町の阪急電鉄所有地。嵐山公園南側で桂川にかかる渡月橋から約200メートル。3月から試掘していた。
地元観光業者らでつくる嵐山保勝会によると、嵐山の観光客は桜と紅葉の季節を中心に年間約650万人。
しかし日帰りやホテルなどが集まる京都市中心部に宿泊する客がほとんどで、温泉を核に年間を通じてにぎわう滞在型の観光地を目指すという。
嵐山にはこれまで、25度以上の温泉はなかった。
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