熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」がハンセン病元患者の宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営する「アイスター」(本社・東京)は8日、同社のホームページで「社の正式見解」として「『宿泊拒否はホテル業として当然の判断』との主張になんら変更はありません」と掲載した。県や元患者らは反発を強めている。
同社は8日付で、宿泊拒否の背景を「予約の段階で、宿泊者がハンセン病元患者の方々であることを一切教えていただけなかった事に起因している」と県の対応を改めて批判した。
その上で、1日の元患者らへの謝罪は「弊社と県側の間で板ばさみになり、楽しみにしておられた旅行が実現できなかったことへの人道的なおわび」とした。江口忠雄社長が4日、熊本県合志町の菊池恵楓園を再訪し、「宿泊拒否は当然の判断」という以前の発言を「言い過ぎた」と認めたとの報道についても「一切無い」と否定している。
県の担当者は「謝意が感じられず、あきれている」。菊池恵楓園入所者自治会の太田明会長は「人権意識のかけらもない会社だ。謝罪の真意をもう一度問い直したい」と話した。
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