■「ロマンスカー」といえば、今では「小田急ロマンスカー」のことを指すのが一般的(すでに小田急が商標登録ずみ)ですが、かつては国鉄はもちろん、2人掛けの非対面シートを備えた豪華特急のことを、私鉄各社とも「ロマンスカー」と呼んでいました。
写真は昭和35年に登場した東武鉄道の「デラックスロマンスカー(DRC)」。 都内-日光間の乗客争奪で、当時の国鉄と熾烈な争いを演じていたときに華々しく登場した豪華列車でした。 旧国鉄との覇権争いは、やがて国鉄が昭和44年に日光行き特急を廃止して撤退、東武の圧勝に終わったのでした。
時は流れ、今年の3月18日、JR新宿駅から東武日光と鬼怒川温泉行きの直通特急列車が運行をはじめます。 東武鉄道とJRの相互乗入れなど、当時の誰が想像できたでしょうか。
東武は、平成3年にロマンスカーに変わって登場した「スペーシア」を使用。JRは新造の特急車両を使用して「特急日光号」を復活させるようです。
東武鉄道vs旧国鉄の争いのことはともかく、東京新都心周辺のお客様にとっては、日光・鬼怒川方面の移動時間が1時間近く短縮されるのは、うれしいことですね。
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