大型連休が26日から始まった。今年は飛び石連休に加え、新型肺炎の重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行から海外旅行を控える傾向にあり、交通機関に大きな混雑はなかった。
JR東京駅は「通常の土曜日と同じ」(JR東日本)。6時13分発広島行きの「ひかり111号」で、自由席の乗車率が120%となったが、大半の新幹線は100%を下回った。JR東日本は、連休中の利用客は昨年より約1割減と見込んでいる。
東京から各地に向かう高速道路も目立った渋滞はなく、日本道路交通情報センターは「曇りで、出かけるのを控えたのでは」と分析。成田空港の出発客も昨年より約1万人減の約3万2000人と予測。例年のような混雑ぶりは見られなかった。
青森県弘前市の弘前公園では、満開に咲き誇る桜を楽しもうと団体や親子連れなどの観光客でにぎわった。園内の桜は約2600本。弘前城の天守閣と桜をバックに記念撮影する人が目立った。夜間にはライトアップも行われる。
SARSの影響で海外旅行が控えられるなか、今年は八戸まで延伸した東北新幹線「はやて」を利用した観桜ツアーも組まれ、警察庁の予想では、大型連休中、昨年より100万人多い135万人が訪れる見込みだという。(朝日新聞)
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