JR東海と鉄道総合技術研究所は19日、リニアモーターカーの走行試験を山梨リニア実験線(山梨県都留市、大月市)で行い、無人走行で時速579キロ、有人走行で時速570キロと、ともに山梨リニア自身が持つ鉄道の世界最速記録を更新した。
試験は、リニアモーターカーの営業線実現に向け、安全性や耐久性などを検証するのが目的。段階的に速度を上げており、12月上旬には有人走行で時速580キロを目指す。
これまでの無人走行での最高速度は、17日に記録した時速560キロ。有人走行では1999年4月に記録した時速552キロで、約4年半ぶりに更新した。
JR東海は「信頼性と耐久性、安全性をより高度に確認できており、試験は順調に進んでいる」としている。
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